第三十八話のAが、25年以上前に体験した話である。 その夜Aは、アパートの自室で、壁に背中を預け本を読んでいた。向かいにテレビがあったが、消してある。 と、視界の端に動くものが入ってきた。白い、マルチーズのような小型犬だった。 玄関も閉めたはずだ…
ある霊能者がテレビで「動物の幽霊はいない」と言っていた。この世に思いを残しているから幽霊になるのであって、人間以外の動物にはそこまでの思いはないのだという。 でも、それは本当だろうか? 第十九話「猫の死神」に書いたが、ドブ川に落ちたところを…
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